2008年01月27日
シネマ探訪 3
I Am Legend
邦題:アイ・アム・レジェンド (2007年 アメリカ)
監督:フランシス・ローレンス
ウィル・スミス主演のSF・ホラー。人間が癌治療のために作り出したウィルスによって人類消滅が導かれつつあるという、近い未来、本当に起こるかもしれないという人間が不安に思う部分をつつくからこそホラーとして成立する作品である。
ストーリーそのものは予測のつきやすい明快なものであるが、主演のウィル・スミスの演技の上手さとCG技術の高さで十分楽しめ、かつ怖い作品になっていると思う。じっくり見入ってしまい、映画館で見ているにもかかわらず怖いシーンで飛び上がり、非常に恥ずかしい思いをした。
登場人物が少ないので会話シーンが少なくなるのは当然なのだが、主人公の行動に現れる几帳面さ、規律の正しさが印象に残った。あの状況になれば、自暴自棄に陥り、生き延びるのはしんどいはずであろう。しかし、研究者としての意識から神経質なまでに自分を責めることがむしろ生きる気持ちを保たせ、規律正しい生活様式がそれをサポートしているように思えた。また、苦楽を共にした愛犬の存在があることが、生き抜いてきたことに真実味を持たせているように思う。守るものや支えてくれるものがあるからこそ、人間は生きようとするのだと思う。
映画が始まって最初の方には、主人公がサバイバルな生活でも生きていける知恵をもっていることを示すシーン(自家製発電機などのライフラインの確保や日没のアラームなど)がたくさん出てくる。つまり、観客に「電気はどうしているんだ?水は?など」といった疑問を抱かせない緻密な作りになっている。とはいえ、「文明的なものが入らない地域や離島は感染してないのでは?」といった疑問を払拭できない部分もあり、やや、詰めの甘い部分もある気がした。